全7回:理学療法士が伝える、科学的根拠に基づく身体変化の理解と実践 ~
開催日時:2026年3月27日(金)19時半 ~ 21時半
開催場所:オンライン
70歳を最高のコンディションで迎える秘訣は『呼吸』にあります。呼吸をシニア層への運動指導に活かすためには、胸郭の構造やバイオメカニクスの理解に加え、加齢とともにそれらがどのように変化するかを把握しておくことが不可欠です。
胸郭は胸椎・肋骨・胸骨から構成される複合構造体であり、脊柱の中で最も多くの関節を有する部位です。加齢とともに胸椎の後弯変形が進行すると、胸郭の拡張性と換気効率が低下することが知られています。
この講座で学ぶこと。
・胸椎後弯変形のメカニズム
・最適な呼吸様式
・胸郭拡張エクササイズのエビデンスetc…
運動指導に直接活かせる知識を体系的にお伝えします。
さらに「背骨と自律神経」という視点も加えます。胸椎後弯変形の進行は胸郭拡張性を低下させ、横隔膜呼吸を減弱させます。横隔膜呼吸の減弱は迷走神経活性を低下させ、副交感神経機能の低下(心拍変動低下)につながる可能性が考えられます。
「背骨の老化が、呼吸を通じて自律神経を乱す」という一本の道筋です。加齢とともに副交感神経機能が低下することは研究によって示されており、シニア層の運動指導において背骨と呼吸へのアプローチが自律神経の観点からも重要です。
胸郭の加齢変化・呼吸と自律神経の関係・呼吸指導の実践ポイントを体系的に学びたい、シニア層を担当する運動指導者に特におすすめの講座です。
【概要】当日は以下の内容をご紹介する予定です。
1・胸郭の解剖学とバイオメカニクス
胸郭を構成する胸椎、肋骨、胸骨の構造とバイオメカニクスについて
2・胸椎後弯変形の加齢メカニズム
変形はいつから生じるのか❓なぜ後弯変形が起こるのか❓メカニズムを解く
3・自律神経と脊柱、呼吸との関係
胸椎に縦走する交感神経幹と自律神経の基本的な解剖、そして胸椎後弯変形が迷走神経の活性低下に繋がるメカニズム
4・加齢による呼吸機能と自律神経の変化
加齢による横隔膜機能の低下、呼吸パターンの変化、心拍変動低下のデータ
5・エコーでみる胸郭の動態解剖
超音波診断装置を用い、呼吸運動時の腹部筋群の動態を解説
6・エビデンスに基づく胸郭・自律神経トレーニングの実際
後弯変形予防に最適な呼吸様式と胸郭拡張エクササイズをご紹介(加えて、迷走神経を活性化する呼吸法についての解説)。